2015年7月20日
十三は、美穂と一緒に、隼人を連れて美穂の知り合いの服のデザイナーの所に向かった。
本当は、愛も連れていきたかったがそれは、許可が下りなかった。
愛の様態は、それだけ悪かった。
デザイナーの所に行き隼人のウェディングスーツ。
愛のウェディングドレスを用意してもらうことになった。
デザイナーは、事情を話すと急いで作ってくれることになった。
服ができるのは、明日……
隼人のウエディングスーツは時間がかからない。
愛ちゃんのドレスは、少し時間がかかるらしいけど他の仕事を後回しにしてまでやってくれることになった。
凄くかわいいドレスを作ってくれるそうだ。
十三は、心の底から「ありがとう」と言う言葉が出た。
涙も出そうになったが、そこは堪えた。
「帰りは、喫茶萌萌で、何か食べていこうか?」
美穂の提案に十三はうないた。
喫茶萌萌の中に入った後も、やっぱり隼人は、元気がない。
「あまり自分を責めない方がいいよ」
十三は、隼人君にそう言った。
しかし、責めてしまうことはわかっていた。
自分だって同じた地場だったら自分を責めていただろう。
「でも、僕が愛を連れ出さなかったら……」
「そうだね。
愛ちゃんの顔を見ただろう?
凄く幸せそうだったよ」
「でも、僕はまだ、愛に死んで欲しくない……」
「残酷なようだけど、愛ちゃんは遅かれ早かれそう長くなかった……
愛ちゃんの身内のお爺さんやお婆さんでさえ、隼人君には感謝していたんだよ。
『愛ちゃんのあんな笑顔、久しぶりに見た』って……」
隼人は、うつむいたまま言葉は出さない。
美穂が、優しい口調で隼人君に言う。
「愛ちゃん、結婚式を楽しみにしてると思うなぁ。
なのに新郎さんが、そんな顔をしてたんじゃ愛ちゃん幸せになれないよ?」
「幸せって何?
生きることじゃないの?」
「そうだよ」
「だったら、もうすぐ死ぬ愛のことを幸せになんて……」
「愛ちゃんは、生きているよ?
少なくても今は、生きている。
死んだ後のことなんて考えないで、今生きている愛ちゃんのことを考えて」
子供嫌いな美穂。
でも、子供のことを一生懸命考えているこの美穂。
この美穂は、やっぱり俺の知っている美穂じゃないんだな。
きっとこの子は……
十三は、そこまで考えたが考えるのをやめた。
今は、隼人と愛のことだけを考えることにした。
「ほら、十三!
何かいいことを言って!」
「いいこと?」
「そう、十三の格言を言って!」
「急にそんなことを言われてもな……
そうだな……
『今できることは明日もできるとは限らない』かな」
「ほうほう。
十三にしては、わかりやすいこと言ったね」
「うん。
この病院に来て、気づいたことなんだ。
今はできても、明日は死んでいるかもしれない。
だから、できることはやってしまおうって……」
「十三、はなまる!」
美穂は、そう言って十三の頭を撫でた。
十三は、美穂と一緒に、隼人を連れて美穂の知り合いの服のデザイナーの所に向かった。
本当は、愛も連れていきたかったがそれは、許可が下りなかった。
愛の様態は、それだけ悪かった。
デザイナーの所に行き隼人のウェディングスーツ。
愛のウェディングドレスを用意してもらうことになった。
デザイナーは、事情を話すと急いで作ってくれることになった。
服ができるのは、明日……
隼人のウエディングスーツは時間がかからない。
愛ちゃんのドレスは、少し時間がかかるらしいけど他の仕事を後回しにしてまでやってくれることになった。
凄くかわいいドレスを作ってくれるそうだ。
十三は、心の底から「ありがとう」と言う言葉が出た。
涙も出そうになったが、そこは堪えた。
「帰りは、喫茶萌萌で、何か食べていこうか?」
美穂の提案に十三はうないた。
喫茶萌萌の中に入った後も、やっぱり隼人は、元気がない。
「あまり自分を責めない方がいいよ」
十三は、隼人君にそう言った。
しかし、責めてしまうことはわかっていた。
自分だって同じた地場だったら自分を責めていただろう。
「でも、僕が愛を連れ出さなかったら……」
「そうだね。
愛ちゃんの顔を見ただろう?
凄く幸せそうだったよ」
「でも、僕はまだ、愛に死んで欲しくない……」
「残酷なようだけど、愛ちゃんは遅かれ早かれそう長くなかった……
愛ちゃんの身内のお爺さんやお婆さんでさえ、隼人君には感謝していたんだよ。
『愛ちゃんのあんな笑顔、久しぶりに見た』って……」
隼人は、うつむいたまま言葉は出さない。
美穂が、優しい口調で隼人君に言う。
「愛ちゃん、結婚式を楽しみにしてると思うなぁ。
なのに新郎さんが、そんな顔をしてたんじゃ愛ちゃん幸せになれないよ?」
「幸せって何?
生きることじゃないの?」
「そうだよ」
「だったら、もうすぐ死ぬ愛のことを幸せになんて……」
「愛ちゃんは、生きているよ?
少なくても今は、生きている。
死んだ後のことなんて考えないで、今生きている愛ちゃんのことを考えて」
子供嫌いな美穂。
でも、子供のことを一生懸命考えているこの美穂。
この美穂は、やっぱり俺の知っている美穂じゃないんだな。
きっとこの子は……
十三は、そこまで考えたが考えるのをやめた。
今は、隼人と愛のことだけを考えることにした。
「ほら、十三!
何かいいことを言って!」
「いいこと?」
「そう、十三の格言を言って!」
「急にそんなことを言われてもな……
そうだな……
『今できることは明日もできるとは限らない』かな」
「ほうほう。
十三にしては、わかりやすいこと言ったね」
「うん。
この病院に来て、気づいたことなんだ。
今はできても、明日は死んでいるかもしれない。
だから、できることはやってしまおうって……」
「十三、はなまる!」
美穂は、そう言って十三の頭を撫でた。



