2015年7月16日
愛の様態は、よくない。
美穂は、仕事を早退し昼前に帰ってきた。
「十三、ワインを買って来たよー」
美穂は、そう言って小さなピンクの瓶を鞄から出した。
「こんな時に、お酒は飲めないよ」
「うん。
今は、冷蔵庫に入れて今度飲もう!」
美穂は、そう言ってワインを冷蔵庫に入れた。
「それに、俺はお酒は飲めないんだ」
「これは、別格!
きっと美味しいよ」
「そっか……」
十三には美穂の考えがわからない。
「愛ちゃん、元気になるといいね」
「うん」
「美穂は、元気だな」
「そう?」
「俺は、ここに来ていろんな人の死に直面して結構へこんでいる。
なのに、美穂は、その時は、涙を流しているけどそれ以降は元気だ。
無理してない?」
「私は、無理なんかしてないよ」
「そうか……」
「十三、死なないでね」
「え?」
「みんなが亡くなった時、十三は悲しいって思ったのでしょう?
それは、十三が死んだとき、みんなも悲しむってことなの」
「……そうか。
そうだね……」
この美穂と出会ったとき、「死ぬな」を連発していた。
その意味が今、わかった気がする……
「うん!」
美穂の優しい笑顔が、十三の心に何かが突き刺す。
「そうだな。
もう、俺は自分から死のうとは思わないよ」
「うん。
偉いぞ!」
美穂は、俺の体をぎゅっと抱きしめる。
「な、なに?」
「抱きしめるのに理由って必要?」
「そこは、ある程度は必要だと思うけど……」
「私が十三のこと好きだから……
って、理由ではダメ?」
「ダメじゃないけど……」
「なら、いいじゃん」
美穂が、耳元でクスクスと笑う。
十三は、少しくすぐったかった。
愛の様態は、よくない。
美穂は、仕事を早退し昼前に帰ってきた。
「十三、ワインを買って来たよー」
美穂は、そう言って小さなピンクの瓶を鞄から出した。
「こんな時に、お酒は飲めないよ」
「うん。
今は、冷蔵庫に入れて今度飲もう!」
美穂は、そう言ってワインを冷蔵庫に入れた。
「それに、俺はお酒は飲めないんだ」
「これは、別格!
きっと美味しいよ」
「そっか……」
十三には美穂の考えがわからない。
「愛ちゃん、元気になるといいね」
「うん」
「美穂は、元気だな」
「そう?」
「俺は、ここに来ていろんな人の死に直面して結構へこんでいる。
なのに、美穂は、その時は、涙を流しているけどそれ以降は元気だ。
無理してない?」
「私は、無理なんかしてないよ」
「そうか……」
「十三、死なないでね」
「え?」
「みんなが亡くなった時、十三は悲しいって思ったのでしょう?
それは、十三が死んだとき、みんなも悲しむってことなの」
「……そうか。
そうだね……」
この美穂と出会ったとき、「死ぬな」を連発していた。
その意味が今、わかった気がする……
「うん!」
美穂の優しい笑顔が、十三の心に何かが突き刺す。
「そうだな。
もう、俺は自分から死のうとは思わないよ」
「うん。
偉いぞ!」
美穂は、俺の体をぎゅっと抱きしめる。
「な、なに?」
「抱きしめるのに理由って必要?」
「そこは、ある程度は必要だと思うけど……」
「私が十三のこと好きだから……
って、理由ではダメ?」
「ダメじゃないけど……」
「なら、いいじゃん」
美穂が、耳元でクスクスと笑う。
十三は、少しくすぐったかった。



