まっしろな遺書

 2015年5月26日


 明日は夢叶の結婚式。

 昨日、小太郎に教えてもらった方法で試してみると美味しいたこ焼きが出来た。
 あとは、明日を待つだけ……
 十三は、ベッドの上でウキウキしていると、美穂が来た。

「スーツ持って来たよ」

「あ……
 ありがとう」

「あとは、白のネクタイが無いから買いに行かない?」

「あー、でも外出許可が……」

「それなら、問題ないですよ?」

 千春ちゃんが、そう言って現われた。

「千春ちゃん?」

「外出許可は、当日でも大丈夫です」

「そうなのですか?
 でも、明日も出かけるし……」

「大丈夫ですよ」

 千春が、そう言って笑う。

「そうですか……」

 十三は外出許可をとった後、服を着替えて美穂が運転する車で、洋服の青山に向かった。

「白いネクタイ下さい」

 十三は、単刀直入に店員に尋ねた。

「かしこまりました」

 店員が、ニコニコ笑いながらネクタイを用意する。
 5点見せてもらったけど、一番安いネクタイを選んだ。

 そして、帰り道。

「ねぇ、どっかよってかない?」

「どっかって何処?」

「久しぶりに十三と外出したんだもん。
 どっかぶらぶらしたいじゃん?」

「じゃ、喫茶店でも行くか?」

「うーん」

「何処か行きたいところあるの?」

「神社に行こう。
 百済神社」

「いいけど……」

「じゃー。レッツらゴー!」

 美穂は、嬉しそうにそう言うと百済王神社に向かった。
 とりあえず、十三は美穂の幸せを祈ってみた。

  美穂は、何を願ったのだろう……?

 十三は、ふとそんなことを思ってみた。