【短】愛したくて、愛せなくて…。



「そうなん?こっちこそ悪かったな。肝心のお前の予定考えてなかった。じゃあテスト終わったらにしようぜ。強制参加だからな」


階堂はそう言って笑った。


なんかすげぇ行きてぇけど、約束を破るわけにはいかねぇし…。


階堂たちとは次があるからいいけど、あの子とは接点がなんもないしな。


よし、行くか!


意気込んでカバンを持ち、教室を出た。


確か7組って言ってたよな。


1年の教室がある1階まで行き7組を探した。


今年初めて1年の廊下を歩く気がする。


ちょっと緊張…。


さっきから見られてる気もするし。


7組の教室の前まで行き、中を眺める。


あ、いた!


今朝会ったあの子は窓側の席に座ったままカバンを抱きしめていた。


見つけたはいいけど、どうするかな…。


中まで入っていってもいいもんだろうか?


俺が入り口で悩んでいると、今朝あの子と一緒にいた2人が俺に気付いて近づいてくる。


明らかに顔がニヤついていた。


「こんにちは、先輩!雪花に用事ですか?」


「セツカ…?!」


「はい。名前聞きませんでした?今日の朝、先輩にプレゼント渡しに行った子、雪花って言うんです」