「そう言えばさ、礼澪この前女の子と一緒にいただろ?あのおぶってたのって彼女?」
「この前って…まさか駅前の…?」
「そうそう」
見られてたのか…。
うわぁー…恥ずかしい。
まさか知ってる奴に見られてるとは思わなかったしな。
「何々、彼女なのか?」
「ちげーよ」
「でもレーくん、顔赤いよ?」
「やーなーはーらー」
今にも飛びかかりそうな勢いの俺から
「きゃー」
とか言って、逃げていく柳原。
なんか憎めないというかなんというか…。
そうこうしているうちに担任が教室に入ってきた。
それとほぼ同時に本鈴が鳴った。