【短】愛したくて、愛せなくて…。



「あ、レーくん誕生日おめでとう!これで君も18歳だね」


「だーかーらー」


続きを言おうとしたのに、クラスの奴らが話題に食いついてきた。


「お前今日誕生日なの?!」


「あ?ああ、まぁ」


なんでそこで食いつくんだ?


ってか俺クラスの奴らとまともに喋ったことなかった気がする。


「なんだよ~。言ってくれればなんか用意したのに」


「いや、俺誕生日とか興味ないし」


って言ったら


「えー?!」


ってクラス中から大ブーイング。


な、何故に……?


「ってか蜜川(みつかわ)と喋ったの初めてかも」


「あ、俺も」


クラスの半分以上の奴はみんなそう言う。


特に女子は怖がって近寄ってこないしな。


「本当はレーくんはいい奴なんだよ。ね!レーくん!」


「だからレーくん呼ぶな」


この会話にみんなが笑った。


「俺もレーくんって呼んでいい?」


「ぜってーヤだ。名前の方がまだマシだ」


「じゃ、礼澪な」


なんかいつの間にか俺クラスに溶け込んでるんだけど、これでいいんだろうか…。