「じゃあさ、放課後とか大丈夫?教室まで迎えに行くから」
「え?!」
今度は驚きが声に表れてた。
微妙に裏返ってるし…。
笑っちゃいけないんだろうけど、なんか堪えきれないかも。
「あ、先輩笑った…」
顔を赤くしながら彼女が言う。
「じゃあ放課後にね。ほら、君も早く教室に行きな」
彼女の肩を掴んで反転させると、軽く背中を押した。
チラチラとこっちを確認しながらも彼女は歩いてく。
彼女が角を曲がって見えなくなったのを確認してから階段を駆け上がった。
1限から体育だっての忘れかけてたぜ。
だんだん上がるのがしんどくなってきた…。
4階まで着くと、手すりに掴まってぐったりする。
「もう…無理…」
こんなんで体育なんか出来るか!
1限サボろっかな。
「おーい、レーくん早く来いよ」
教室の方から聞こえる声。
見ると自称俺の親友な柳原(やなはら)が、こっちに向かって手を振っていた。
柳原め…。
レーくんと呼ぶなって言ったのに。
ゆっくりと自分のクラスまで行き、柳原に近づく。
「お前なぁ」


