「じゃーね!また来週!」

「うん、じゃーね!」

学校終わりの金曜日。
秋が近づき、夏よりは日が短くなった気がする。友達と別れた私は、週に一度の楽しみでお馴染みの「星埜書店」(古本屋)に足を運ぶ。

店に近づくにつれて、さっきまで若者が多かった通行人は、明らかに60〜70代といった年配の方々に変わり、店内に入るとさらに93歳とご長寿の店主、星埜さんがいらっしゃい。と本についた埃を払いながら店番をしていた。