二人は月明かりの下、別々の家へと向かった。




 さて、この後どうお咎めが来るか、少し期待をしていた。




 それでも、怖い思いはないが、攻められると更に自分を責める。




 あの行為だけはやめられそうもない。いつしか、どこかしらでも浮かんでくる




 「切りたい」という気持ち。自分でなんでもそうなるのかはわからない。




 でも、気持ちが落ち着く最善の行為になることは間違いなかった。




 
 インターホンを押した。中から、声がしない、返答もない。




 もしかしたらと思い、自分のベルを見た。
 
 メッセージが1件入っていた。妹からだ。




 「オソクナリマス。ミンナトイッショデス。」




 どこかに行っているのだろうか?そう思いながら鍵で玄関を開けた。




 のどが渇いたので、直で冷蔵庫に向かった。開けようとしたら、一枚のメモを見つけた。




 「27日、島田宅へ呼ばれ、食事会」




 その瞬間息をのんだ。”あいつ”の家にみんな行っているのだ。




 なんで、私だけ母親から言われなかったのだろうか?




 あえて言われなかったのか?それとも、両親もよく思っていないのか?




 父親は毛嫌いしているのはわかっていたが…どうしてだろ。




 右手に持ったコップがプルプル震ええてきた。




 動機が激しくなり、暗い闇にどんどんす吸い込まれていく。