朝のひと時は正味1時間ほどで、ダボスを後にした。




 駅へ向かう人の流れの雑踏はすでにおさまり、静けさを取り戻しつつある。




 学校へ向かう道は、大きな道路沿いにあるので、いつも足早にここの道路を過ぎ去るのだが、今日は




 心重たいまま、足も引きづる事が多かった。




 時間的には余裕があったのだが、それでもなかなかたどり着けない。

 登校拒否の子はこういう気持ちなんだと




 感じた。私はそこまでは今まで考えすらしなかったが、もしそうだとしたら、




 今ごろ学校になんか行ってないんだなと思った。


  思い足取りで、やっとの事体育館に着いた。なんとかという言葉が似合うが、体育館の中は静かで、



 今ごと休憩中なんだと思い、部室まで移動した。



 顔をだすと…



 「キャプテン!もう大丈夫なんですか~~」



 「キャプテン…、良かったぁ~」



 「いやぁ~さすが、キャプテン!」



 皆の声高い事が心地よかった。いつもはあんなにうるさいのにぃぃぃ~と少しは思ったが、嬉しかった。



 「先生は?」


 すこし、緊張した声が、皆に伝わったのか、少し声を黙らせてしまった。



 「ん~あれ以来来てなくて、いつもマネージャーが電話で、練習内容を聞く毎日なんですけど…」



 「そっかぁ~……」



 ん~仕方ないかっ。そう思ったが、それでも、この事態をどうにかしなければならない。



 さて、どうしたものか…考えていると久下先生が部室の、入り口から顔をだした。