私以外、親、先生達に評判が良くて、いい先生で熱血ぶりが買われていたので、無罪放免に



 なることは間違いないと感じていたからだ。

 


 窓の外が、朝焼けに染まる頃、朝食が始まった。



 ふと横を見ると、着替えの上に手紙が置いてあり、おもむろに読み出した。



 『声をかけようか、どうしようか迷ったんだけど、あなたがあまりにも気持ちよさそうに眠っていたから

 今日は声をかけずにそのままにしました。明日は退院できるみたいなので、夕方にもう一度迎えに

 くるね。これを機会にいい休養をとってね。母より』



 胸がじ~んときたのは何年ぶりだろうか、懐かしい便箋の縦線が、今にも踊りだそうな勢いで



 私を見つめてくれていた。




 ”あいつ”はどうするんだろう?また、母の手紙を読み終えて、妙な疑問がまた浮かんできた。



 ”あいつ”を思い出すと、どうも最初の忘れられない夜の事を思い出し、過呼吸気味になる。



 今もそうだ、やっぱりなおらなそう。簡単には。



 昔の自分を何とか取り戻したい。そういう気も起こらない。

 


 明るい日差しは、優しく包み込んでくれる。午前の診察が終わり、先生の許可を経て外出をした。




 院内の散歩程度だったが…、それでも太陽一杯浴びている私の心はまだ、日を浴びない。