居なくなって、少し気持ちを落ち着かせようと深呼吸をしてみた。ゆっくり、そして大きく…



 自分の息がかすかに音を立てているみたいで、妙に苦しかった



 「多分、先生の思ったとおりです。試合中に灰皿が飛んできて、目の上に当たっただけです…」



 と、つい言ってしまったしかも小声で。でも、周りの皆もその場に居合わした人も全員見ていたわけで



 自分の発言は覆しようのない事だった。



 「やっぱり、じゃあやったのはあちらの先生だね…。そうだね。」



 「えっ、なんでわかったんですか。」



 「少し、指先がこぎざみに震えていたから…」



 
 そうなんだ、そんなところまで見ているんだぁ~となぜか関心してしまった。



 ん~どうしてなんだろう、妙な落ち着きは自分ではない気がして、少し面白かった。



 
 これから”あいつ”はどうなるんだろう?処分されるのかなぁ~、どうするんだろうと少し心配する



 自分がいた。変な気はない、ただし”あいつ”が居なくなっても、自分がどうこうなるわけではない。



 むしろ、今は自分の心配しかしたくないし、この先がとても不安だ。この心の病は本当に治るのだろうか



 それと、これが私なんだろうか?そんな2面性を考える事しかできない。




 本当は3面性を考えないといけないんだろうけど…


 話は短時間で終わり、様子を見てというか、”あいつ”の事からお医者さんが避難させてくれたみたいで



 今日だけ1日入院となり、なんかわくわくした。



 なんでだろう、本当に1人になったのなんて、無いからじゃないか?そんな気もしたが、自分だけの時間



 自分しか居ない事、それがはじめて嬉しいと思った瞬間だったのかもと今は思う。



 過去を振り返ると様々な嫌な事がよみがえる。でも、俗に言うと思い出では美化されるというか、



 そんな思い出なんかに、良いも悪いあるのだろうか。そう思っていたら、試合のせいで体は疲れていたのか




 夕飯を食べずして、眠くなりそのまま寝てしまった。