それから数日ほど、私は傷と魔力を回復させる為に学校を休んだ。

そして久しぶりに登校した日の放課後。

教室で帰り支度をしていると。

「あのう…四門さん」

普段話などした事のない女子のクラスメイトが私に声をかけてきた。

「…何かしら?」

キョトンとする私に。

「四門さん、昨日まで休んでたじゃない?でね、クラスのみんなで四門さんの快気祝いにカラオケでもどうかなって考えてるんだけど…」

おずおずと、私の顔色を窺うように言う女生徒。

…彼女の背後を見ると、他のクラスメイト達もこちらの様子を窺っているのが確認できた。