魔女の瞳Ⅱ

路地裏から出ると、すっかり日が落ちていた。

私と修内太は家路に着く。

私達と同じように家路を急ぐ人々とすれ違いながら。

「ねえ」

私は前を歩く修内太に声をかけた。

「ん?」

「貴方ってほんと変わった人間よね」

悪戯っぽい笑顔を浮かべて言ってやると。

「お前だって変わってるよ」

修内太も負けじと言い返して来た。

悔しくてまた言い返してやろうとするが。

「……」

ま、人間と親友になる魔女なんて、確かに変わってるかもしれないので言わずにおいた。

…修内太はそれを見て言い足す。

「魔女にだって悪いのやら変わってるのやら色々いるんだ。人間にだって色々いてもおかしくないと思わないか?」

「え?」

彼が何を言わんとしているのかわからない。

キョトンとしていると。

「だから」

修内太は私の方を振り向いて二カッと笑った。

「頭っから人間全部を嫌な奴だって決め付けんなって事だよ」

「……!」

生意気ね。

人間の癖に、稀代の魔女たるこの四門メグ様に説教?

そう思ったけど…。

「フン」

私はそっぽを向く程度にとどめておいてやる事にした。