魔女の瞳Ⅱ

「あのクリスって奴が言ってた、お前が俺を利用してたって話」

「…!」

私は思わず息を呑む。

そうだ。

あの話のせいで、修内太は私と別離した。

なのにこうして、私を助けに来てくれて。

「何で助けに来てくれたの…?」

私は修内太に尋ねる。

「おい、質問しようとしたのは俺だぜ?」

「いいじゃない、答えなさいよ」

有無を言わさず、私は詰め寄る。

「……」

しばしの沈黙の後。

「俺だって、メグのこと散々利用したじゃないか。ホムンクルスの時だって力を貸せって言い出したのは俺だし、竜の時だって結局はお前に倒させた。なら」

修内太は肩越しに私を見た。

「俺が少しぐらいメグに利用されたからって、お前を見限るのは筋違いだって思ったんだ」

「………っ…」

その言葉に。

「お、おい。メグ?」

「うるさい」

「メグ、どうした?なんか体震えてるぞ?どこか傷が痛むんじゃ…」

「うるさいっ!」

私は膝の上に顔を伏せた。

「今からしばらく黙ってなさい。あと、振り向いたら殺すからね!絶対殺すから!」

「あ…ああ…わかった」

私の迫力に押されて、修内太が渋々頷く。

それを確認して。






私は声を殺し、嬉し泣きした。