魔女の瞳Ⅱ

もうしばらく体を休めないと、動けそうにない。

…人払いの結界の効力が切れたのか、路地裏の外では人々の行き交う声や足音が聞こえ始めた。

人通りのない路地裏で、私と修内太は背中合わせに座り込む。

「傷…痛むか?」

ポツリと修内太が言う。

「大丈夫…少しずつだけど再生してるから」

私は答えた。

「修内太こそ、傷は平気?魔力に余裕なくて治癒してあげられないけど」

今度は私がポツリと言う。

「気にすんな」

彼は右手をヒラヒラさせて答えた。

「俺はお前が思っているより頑丈なんだ。心配しないで自分の治療に専念しな」

「……」

こいつって…。

私より魔術もヘタクソで、戦闘になったら私よりも断然弱いくせに、何でこういう時は頼もしく思えるんだろう。

私はそんな事を思いながら。

…いつの間にか笑顔になっている事に気づいた。

と。

「なぁ、メグ」

修内太が私を呼んだ。