魔女の瞳Ⅱ

そう言われて、私は思わず修内太の顔を見た。

…修内太も、体を起こして私を見ている。

愛してる?

私が?

修内太を?

自問自答する。

デッドゲイト家に伝わる、二つしかない大切な呪眼を移植してまで助けた。

魔術を使う者としては門外不出である筈の家系の魔術を教えた。

そして今、命を懸けてまで助けようとしている。

こういうのって、人間は『愛』っていうの?

…しばらく考えて。

「ふふ…あはははははははははっ!!」

私は高らかに笑った。

「な、何が可笑しい!?」

激昂するクリス。

そんな彼に。

「愛?笑わせないでよ」

私はもう一度ニヤリと笑って見せた。

「無償で命まで懸けて、助けようとする…それが愛ですって?」

違う。

人間の中には、それ以外の感情でも動く者がいる。

そういう者は、こんな時こう答えるのだ。

「修内太は『親友』だもの。命を懸けるのは当然でしょ?」