私の目前まで来たクリスが、瓶の蓋を開ける。
そしてその瓶を、私の頭上で傾けようとしたその時だった。
「待てよ」
人払いの結界で、私とクリス以外は誰もいない筈のこの場所。
にもかかわらず、クリスの行動を制する声がした。
「……」
黙って振り向くクリス。
そこにいたのは。
「メグを殺すのはちょっと待ってくれ」
修内太だった。
走ってここまで来たのだろうか。
酷く呼吸が乱れている。
「…修内太君」
クリスが冷静な目で修内太を見る。
「どうしたんだい…一般人の君がこんな場所に来ちゃいけない。それともまさか…」
クリスの瞳術封じが夕日を反射する。
「四門メグを…この魔女を助けに来た…なんて馬鹿げた事は言わないだろうね…?」
「…!」
両腕を奪われ、血まみれになって跪いたまま、私は修内太を見る。
もう諦めた筈なのに。
彼とは別離を覚悟した筈なのに。
この期に及んで、期待してしまう自分がいた。
そしてその瓶を、私の頭上で傾けようとしたその時だった。
「待てよ」
人払いの結界で、私とクリス以外は誰もいない筈のこの場所。
にもかかわらず、クリスの行動を制する声がした。
「……」
黙って振り向くクリス。
そこにいたのは。
「メグを殺すのはちょっと待ってくれ」
修内太だった。
走ってここまで来たのだろうか。
酷く呼吸が乱れている。
「…修内太君」
クリスが冷静な目で修内太を見る。
「どうしたんだい…一般人の君がこんな場所に来ちゃいけない。それともまさか…」
クリスの瞳術封じが夕日を反射する。
「四門メグを…この魔女を助けに来た…なんて馬鹿げた事は言わないだろうね…?」
「…!」
両腕を奪われ、血まみれになって跪いたまま、私は修内太を見る。
もう諦めた筈なのに。
彼とは別離を覚悟した筈なのに。
この期に及んで、期待してしまう自分がいた。


