私の過去は壮絶すぎるものだった。
なぜなら前の婚約者はその加藤清史郎だったから。
私が中一の頃両親が笑顔でそのお見合い話を持ってきた。
「姫苺に紹介したい人がいるの?」
私はこの母の笑顔を見て嫌な予感しかしなかった。
「御手洗グループで働いてくれている加藤清史郎くんよ!姫苺と同い年で彼も姫苺と会いたがってるの!」
私はそのとき恋愛何て興味がなくて断ろうとしたけどいつも親に色々任してるから
受けて断ろうって決めてた。
そして会う日が来たの。
会った印象はクールだけどどこかやさしそうだった。
「はじめまして姫苺さん。加藤清史郎といいます。今日はよろしくお願いします。」
そうお見合いは順調だった。
でもそれから二人の時間ができると彼は私の耳元でささやいた。
「俺はお前なんか好きじゃない。だから結婚するふりをしよう。」