「ディセル? 起きてる?」
声をかけると、すぐに中から扉が開いた。
どうやらすでに目覚めていたらしい。
「セレイア、おはよ…う…」
顔を出した彼の容貌は相変わらずため息の出るような美しさだ。
先日出会ったばかり、いまだ慣れないセレイアである。
ディセルはセレイアのいでたちに驚いたようだった。まじまじと、食い入るようにセレイアの全身をみつめ、ほう、とため息をついた。
「すごい綺麗だ…」
すさまじい美貌を持った彼にそう言われても、セレイアはなんだか素直に喜べる気がしなかった。が、世辞は素直に受け取るものだ。
「ありがとう。今日は一緒に、“白銀の神殿”に行ってみましょう? 何がきっかけで何を思い出せるかわからないし、屋敷にずっといるよりいいと思うの」
ディセルは銀の瞳をぱちくりさせた。
「それは嬉しいけど…でも、俺が一緒で大丈夫なの? 仕事だろう?」
「へっへ~ん、まあ見てて、大丈夫にして見せるから。あなたなら絶対大丈夫って、確信してるの」
「俺が大丈夫…? って、え?」
「いいから身支度をして。すぐに発つわよ」
茶目っ気たっぷりにウインクしてみせると、ディセルは少し困惑しながらも身支度を始めてくれた。
声をかけると、すぐに中から扉が開いた。
どうやらすでに目覚めていたらしい。
「セレイア、おはよ…う…」
顔を出した彼の容貌は相変わらずため息の出るような美しさだ。
先日出会ったばかり、いまだ慣れないセレイアである。
ディセルはセレイアのいでたちに驚いたようだった。まじまじと、食い入るようにセレイアの全身をみつめ、ほう、とため息をついた。
「すごい綺麗だ…」
すさまじい美貌を持った彼にそう言われても、セレイアはなんだか素直に喜べる気がしなかった。が、世辞は素直に受け取るものだ。
「ありがとう。今日は一緒に、“白銀の神殿”に行ってみましょう? 何がきっかけで何を思い出せるかわからないし、屋敷にずっといるよりいいと思うの」
ディセルは銀の瞳をぱちくりさせた。
「それは嬉しいけど…でも、俺が一緒で大丈夫なの? 仕事だろう?」
「へっへ~ん、まあ見てて、大丈夫にして見せるから。あなたなら絶対大丈夫って、確信してるの」
「俺が大丈夫…? って、え?」
「いいから身支度をして。すぐに発つわよ」
茶目っ気たっぷりにウインクしてみせると、ディセルは少し困惑しながらも身支度を始めてくれた。