私、あずさ(22)には付き合ってもう7年になる彼氏がいる。

大地(23)←こやつだ。

まずは、私達の馴れ初めから
簡単にお話しようと思います。

知り合ったのは私が中学生で
彼が高1の時。
私はこの瞬間に『絶対にこの人と結婚する!』
と、なんの根拠もなく直感した。

さぁ、一狩り行こうぜ!!
そう思った瞬間、わたしの気合は
もろくも崩れてしまう。

なぜならその時向こうには彼女がいたのです。
さすがに彼女がいるならあっさりさっぱり
諦めよう。それがいちばんだ。
人の幸せをむりやり奪ってまで幸せになどなれない。
まぁ、これが普通である。

特に何かことに発展することもなく
月日だけが過ぎ、そろそろ諦めて
次の恋を見つけよう。

そう思っていると
まさかのまさか、急に彼の方から連絡が来たのだ。

「なぁ、相手してや。(笑)」
たったこの一言のメールである。

待ちに待ったチャンス到来!
びっくりこそしたが、
ラッキー!!と心の中で叫んだ。
でも、よく考えろあずさ。
これは何かのトラップかもしれない。
一応相手もいることだし、、、

『彼女おるやん。彼女に相手してもらいんか』

思ってはなかったが一応、一応、そう伝えた。


ですが、なんということでしょう。
(↑ビ○ォーア○ターのナレーション風に)


「いや、彼女に相手してもらわれへんから
あずさちゃんにメールしてんけど」

おっと!!?
まじか!まじか!!
ごちそうさまです!!!(←????)

おもわず私は心の中で喜びの舞をおどりながら
なんどもガッツポーズを繰り返した。


それは嵐のようなスピードである。

元カノには申し訳なかったが、
彼が「彼女よりあずさちゃんとおるほうが
楽しいわ」と言うんだもの。
僕を奪ってください私にはそう聞こえた。
いや、勝手にそう解釈した。
そして、私は一切の遠慮も妥協もせずに
彼を頂戴した。

その時私は悟った。
私は案外今流行の肉食系女子なのだと。
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