「それは月の姫様のみが持つ事が出来る剣です。しかも、その威力は上手く使いこなす事ができたら地球くらい簡単に真っ二つにできます。」


「すごい…」

「ただ、その剣を使いこなすために剣術を習わなければなりません。」

「私…頑張ってはやく使いこなしてみせる!!」


「太陽の姫様にはこれをどうぞですぅ。」

「弓?」

「そうですぅ。これは太陽の姫様のみが持つ事ができる弓ですぅ。
ちなみに、矢の数は無限ですぅ。」

「私も練習たくさんして絶対使いこなす!」

「姫様達の力は月光と太陽光の力を借りていますぅ。天気では左右されませんが、月食や日食だと力が出しにくくなりますぅ。」

「あと、最後に言っておきます。
他人には、このお姿を見せない方がよろしいかと思います。
普通の人間が持つはずのない能力をお持ちになるのですから、
姫様のことを化け物。と思われる人もいます。」


「化け物…か。」

気をつけないとね…


「あ、私からも最後に…
実はここ300年の間に、地球を滅ぼそうとする者が出てきていますぅ。
くれぐれもお気をつけて。」


地球を?滅ぼす?

「人間ではないの?」

「そうですねぇ。人間ではありませんねぇ。とても大きな力を持っているのですぅ。」


「そろそろ、帰りましょうか。元の姿に戻るには、解除。と言えば戻ります。」