甘い香りの裏側に【短編】









「えぇっ?みっちゃん?」








ガラガラ









「心配で…」








言葉を途中で止めてじっと私を見るみっちゃん








「どーよ、美彩子。私の技は。」












「さすが香水女。」











「香水は今関係ないでしょうが!!もー、相変わらずねー」













「間違えました。さすがおじいさまの愛人」












「ふふっ、今は妻よ。っていうか、私は最初から愛人じゃないわよ!!」














「レジェンド…財産目当てって噂、本当なんですか?」













「お爺様はそんな方じゃありませんわ、失礼よ優奈。」












「そーよ。まっ、信じてもらおうなんて思わないけどねぇ〜」











ふふっと笑うレジェンドは本当に幸せそうで。



素敵だなって思った。










「帰ろ、優奈。バイバイ、香水ケバ子」










「うるさいでかぱい。もう来んな〜」











「デカパイは認めるけど私、悪いけど美人なの。ごめんなさい、パット香水ケバ子。」










「もう、口悪いよ!みっちゃん!バイバイ、レジェンドありがとね!」











「うまくやんなさいよー!!」