ガラガラ









「失礼しまーす!!」













「あら、どうしたのよ大勢で。」













相変わらず甘ったるい香りをプンプンさせたレジェンド佐々木こと







佐々木麗娜(ささきれいな)先生。













「せんせぇー!この格好見て!」













「腕がいいわねぇ〜、木崎妹ちゃんったら。あの豚似のお姉様に髪とメークしてもらったのかしらね…。でも制服がダサいわね。」












「レジェンドならわかってくれるって思ったよ。じゃ、優奈をよろしく!」












「えぇっ!?待ってよ、置いてかないで!!!」














「観念なさい、木崎妹。あんたのお姉さんはほんっとにブサイクだけど腕は確かなのよ、それは認めるわ。その豚のメークは台無しにしてるのはその制服!!!」











なっ!?
いつもより少しだけ短くしたスカート。
なにかおかしい!?!?















「っとに、姉妹揃って世話が焼けるわね。」












あぁ、この佐々木さまは詩穂ねぇと因縁のライバルらしい。



で、今は彼女たちの母校であるこの学校で保健の先生をしてるというわけです。













「どーせ、中原晴人17歳。あと1ヶ月と17日で18歳。現在彼女はおらず、過去に付き合った人数は3人。どれも1週間しか続いていない。家族構成は母と父と弟。この学校近くの病院に祖母が入院中。そして帰宅部であり、家は徒歩10分の川沿い。それから告った回数は0回。しかし告られた回数はラブレターを合わせて378回。のち375回は振っており、キスの回数などは未だ不明。長身、完璧なルックス、今時珍しい硬派なイメージに運動神経もよしときた。その上勉強も完璧。ちなみに弟もイケメンで「ちょっ、ちょっ、ちょっと!何言ってるんですか!?ストーカー!?あなたもしかしてストーカー!?」









「何いってんの、まだまだある「もーわかりましたから!!!」












「ちょっと熱弁しちゃったわ。」














「そーゆー情報どこから「保健室を侮ることなかれ。保健室は個人情報の宝庫なのよ。まぁでも告られた回数とかさすがにわかるわけないでしょ?もう、木崎妹ったら騙されやすい子ね。」









「レジェンドと呼ばれる理由がわかります。レジェンド佐々木。」













「えへっ、照れちゃうわ。ちなみに趣味はイケメン探しエーンド旦那とイチャイチャでーすっ。」








レジェンド佐々木は&をとても発音よく言ってにこりと微笑んだ。













「旦那さんとお幸せに。じゃあ私は帰ります」