「おっそいな〜」 いつまで待っても空き教室に現れない風斗。 〝がらっ〟 ドアが開いて風斗が入ってきた。 「遅かったじゃん」 「人が多すぎたんだよ」 あぁ、だからか。 「ほら、お前の分」 「わぁ!ありがとー!」 サンドイッチをくれた。 購買のサンドイッチって美味しいんだよね。 「はい、風斗のいちごミルク」 私もさっき買ったジュースを渡す。 「ん。さんきゅ」