「熱はまだあるけどだいぶ良くなったから大丈夫。風邪が移ったら大変だから出てけっつったの」 私の耳元でそう言う。 風斗の息がかかってくすぐったい。 「私の所為で風邪ひかせて…ごめん」 「なんでお前が謝るんだよ。元はといえば俺が悪いんじゃん?」 背中をポンポンとリズム良く優しく叩いてくれる。 「ふふっ」 「なんで笑う?」 「いや、風斗が優しくなったなーって思って」 涙も引っ込んだ。 最初の頃の風斗は我儘で自分勝手な奴だったのに… なんか変な感じ。