「けほっ…」 私を庇った所為で風斗が風邪をひいた。 「なんで今日学校来たの!?家で寝てないと!」 「げほっ、こんなんすぐ治る」 「安静にしてなきゃ駄目じゃん!」 「げほっ、ごほっ、…るせーな」 私の所為で…本当申し訳ない。 「風斗、とりあえず保健室行こ?」 「なに、襲ってほしいの?」 「馬鹿」 なんで風邪ひいてしんどいときまでこの男は冗談を言うのだろう。