そう言って松岡くんは私の手を引っ張りながら教室を出た。 「おい待て」 後ろから風斗の不機嫌な声が。 「風斗?」 「お前は行かなくていい」 ビシッと松岡くんに指差す風斗。 「こら!人に指差しちゃ駄目じゃん!」 「あぁ?」 「買ってくるから待っててよね」 「あ、ちょ、パシリ!」 喚いてる風斗を無視して自動販売機へ向かう。 もちろん松岡くんも付いてきた。