「行くぞ」 「えっ?」 行くぞって…どこに? 風斗ってたまに何考えてるかわからない。 「はぁ…」 急に不機嫌になる彼はため息をつくと私の腕を掴んだ。 「えっ、ちょ、痛い!」 「うっせぇ!さっさと行くぞ」 「ど、どこにいくの!?」 クラスのみんなが私たちを見てる。 「いいから来い!」 「うわっ!」 ぐいっと手を引っ張られバランスを崩し風斗の胸板に倒れ込む形になってしまった。