「そろそろ名前で呼んでくれてもいいのに」


松岡くんは私のことを〝音羽〟って名前で呼ぶようになった。


「松岡くんって呼び方が定着しちゃってさ」


「…ま、いいや」



それよりさーって松岡くんが話題を変える。



「これから暇?」



「予定はないけど」



「じゃあさ付き合ってよ」




ーーーーーー


「美味しかったー!」


松岡くんに連れられてお洒落なカフェに行った。


私はパンケーキと紅茶のセットを頼んで、松岡くんはコーヒーを頼んだ。




パンケーキはふわふわですごく美味しかった。



「奢ってもらっちゃってごめんね?」


「あはは、これぐらい奢らせてよ」


「ありがと」