「…うん、わかった」


「ごめんな…」


風斗は立ち上がって手を差し出してきた。


私はその手を取り立ち上がる。



「……」


「……」



さっきの電話のこと気になったけど声をかけられずにいた。



家庭の事情は私が踏み込むことじゃないよね




そっと隣にいる風斗を見ると不機嫌なオーラが半端なくてちょっぴり怖かった。


でも繋がれた手は心地良い。