「はぁ…」


ため息をついたその時だった。


急に後ろから誰かが肩を叩いた。


恐る恐る振り向くとーー…


「よぉ」


「ふ…風斗…」


風斗だった。


いつも話しかけてこないくせに珍しい。


ボーっと彼の顔を見てたら不思議そうに私を見る風斗。



「なんかあったのか?」


ありますよ。


あなたの彼女に嫌がらせされてるんですよ。



……って言えたらどれだけ楽になるだろう