おじいちゃんはただ、ゆっくり
うなずくだけで。
あぁ本当なんだなって。

「そっか」

これしか出てこない。
咲哉、どうしてるのかな…。
瑠璃も…。

泣いて、くれてる?
心配して、くれてる?
ねえ………。

死にたく、なかっ、たよっ。

「っふぇ」

「美沙…」

思い切り泣いちゃったらね?
おじいちゃんは静かに、頭撫でてくれた。
久々に、ほんと久々に触れた。