まぶたを開くと、白くてふわふわした世界
にいた。

そこには、いるはずのない人もいた。
えっうそ!?

「…おじいちゃん」

なんでここに?

おじいちゃんは私に、
少し悲しげな目を向けた。

「お前も…ここに来てしまったのか」

「ここ?ってどこ、なの?」

「……天国だ」

「うそ…」

え。天国ってことは私…

「美沙。お前も死んだんだ」

「うそ…」

同じ言葉を、くり返すしかなかった。