「ばか。俺もだって。
言うのおせーんだよばか!」

最後のばかを強調する咲哉。
リンゴみたいに真っ赤になっちゃってる。

私は…涙がこぼれて。

「記憶ね、ほんとは戻ってたの。
嘘つきで、ごめんなさっ…。」

「んなもん、別にどうだっていいよ!
お前、今日から俺の彼女だかんな」

「咲哉も、私の彼氏だからーあね!」

「知ってるって。…帰るぞ」

「うんっ」