「咲哉っ!!」

そそくさと準備を済ませ、帰ろうとしてる
咲哉を呼び止める。

「えっ美沙?なんだよ」

少し驚いて目を見開く彼。

言いたいことは1個だけだよ。
あの日、言えなかった言葉。

「ずっと。好き、だったの。今もだよ?
あの日、これ言おうとしたら車にね…」

―フサッ

言い終わる前に、咲哉の中に包まれた。
えっ。これって、抱きしめられてる…?