「あたしらさー、入学式からこんな寒くなるまでの間に、随分キョリ縮まったよね」

屋上の壁にもたれるような体制を取りながら、瑠璃がそう切り出した。

「それー!私も思った」

「ほらあ。気ー合うしさ?」

「これって、気ー合うって言えんの?」

少し笑いかけながら私が言うと、
言える言える。って瑠璃もはにかんだ。