気まずい。正直あれから、
咲哉とも瑠璃ともすっごい気まずい。

なんか最近、屋上にもあんま
立ち寄りにくくなっちゃったし。

「はぁーあ」

「どうしたんだよ美沙」

横から咲哉の声。
正面を向きながら、
声だけこっちにやっている。

私の思わず出ちゃったタメ息に、
気づいてくれたのが少し嬉しかった。

「なんも」

あーもう。なんて素っ気ないの!
自分で自分の返事にいら立つ。