1人でうなっていると、静かに屋上のドアが開いた。

「美沙。ちょっといい?」

入ってきたのは瑠璃。

「うん?」

次の瑠璃の言葉は、噂なんかよりもずっと、私を真っ暗闇に突き落とすようなものだった。

「あのさ…?」

そう言いながら、ゆっくりと腰をおろす瑠璃。

「あたしも咲哉のことずっと好きだったんだ」

「え」

一気に間を開けず続けた彼女に

驚きを隠せなかった私の思いは、
この1文字に全部こもっていた。

嘘、でしょ?やだ。
嘘って言ってくんなきゃ…!