「2年3組の山本遙日です!楠原浩明くんが好きです、付き合ってください!!」
太陽が照りつける7月の裏庭、そこで俺は人生初の告白を受けていた。
そのお相手は、
茶色でふわふわの二つ縛りをして
にこにこ笑顔が印象的な
とても小さな女の子だった。
「どうですか!?」
山本さんが、まっすぐな目で僕を見つめた。
「え…」
俺は戸惑った。なんせ初めての告白である。それに、こんなにまっすぐで澄んだ目で見つめられているから、女慣れしていない俺は顔が熱くなる。
「僕なんかで良いんですか?」
照れながら吐き出した言葉を山本さんがすかさず受け取り、満面の笑みで言った。
「楠原くんが、良いんです!!」
俺は心臓がきゅぅとなり、顔がもっと熱くなる。
“可愛い”
胸の奥底からそう思った。
“この子と付き合ったら、楽しそうだな”
俺は彼女の目線に合わせて笑顔で言った。
「よろしくお願いします。」
こうして、180センチ彼氏と150センチ彼女の身長差カップルが誕生しました。