『暑い!!お腹空いた!!もう帰りたい、、』

部活の朝練が終わり、私はいつもと同じ言葉を吐く。

試合も近く、追い込みがかかっており、もうずっとスランプに陥っていた私は、考えるのもやめて、毎日同じことを繰り返してるだけに過ぎなかった。

恋愛禁止の部活動で、今考えれば
そんなに好きでもない他校の男の子と適当に付き合い
それが本気の恋愛だと毎回思いながら、<恋愛ごっこ>を
していた、16歳。

誰かと付き合っているという事だけが、
何か自分の自信になっていたと思う。