「ねえ、ゆうり。もう次探せば~?」 数少ない友人というか、 もはやこの人しか友人と言える人がいない。 それがこの 何でもずばずば言ってしまうタイプの棗(ナツメ)だ。 「次とかない。」 だけど、彼女は好きだ。 周りの人のような 平均的な感情が少し欠けているからだろうか。 思ったことをすぐに言う人であり、 喧嘩はするものの 最終的にはいつもこの通りである。 「じゃあ、今日ケーキ食べに行こう!」 どういうことか全然理解できないけど、 何だかんだ、やはり彼女は好きだ。