「…っ、」 何で。 そう言えば、 きっと返ってくる返事は良くないものだろう。 こんな時に隠れているなんて 事実を認めたも過言じゃない。 「あ、あの噂、嘘だからね?」 「…、?」 「氷上さんが聞きたそうな顔、してたから。」 聞きたくなかった?と 髪を揺らして首を傾げる彼。 「別に、」 素っ気なくそう言うと 彼はそっか、といつものように微笑んだ。