暖かい春風に包まれた新入生たち。 私もそのうちの1人だ。 クラス表にがやがやと集まる群れから離れ、 漫画のようには開いていない屋上への階段に 私は1人座っていた。 「~~♪~~~♪」 お気に入りの音楽を聴いて鼻歌を歌いながら。 すると、 「あ、それ僕も好きな歌だ。」 私ではない声が聞こえた。