「裕太。ほらちゃんと立って謝れよ」
裕太と呼ばれる男の子は首をブンブンふる。
「だって僕悪くないもん…」
あの時とは想像つかないほどの甘えた声。
どんだけ、らいが好きなんだよ!!!
「何言ってんの。オネエったらお前しかいないだろ?」
「僕…僕は悪くないもん!だって、たのまれ…あっ」
裕太くんがしまったとばかりに顔を歪めた。
「は?なに、ちゃんと言えよ」
「いや…その…」
目を挙動不振に泳がす。
「…らい。もういいから」
なんだかちょっと裕太くんが可哀想に思えてきてしまった。
「キノコちゃん、いいの許して?」
「うん、裕太くん?は私を襲ってないし。そんなにビクビクしないで?」
ビクビクしている裕太くんを呼んだ。
