「なんで、電話しないの。」
「必要ないもん、てか離れろ」
ゲスッとお腹押してやった。
「キノコちゃんは暴力的でちゅね」
「キモいキモいキモい」
「ははっ、秒読みー!」
「うるっさい!!!」
「ねえ」
突然、黒山らいは真顔になった。
「誰と話した?」
今までに見たことない1番真剣な顔で。
「…わからない。オネエの子」
「オネエ…うーんうーんうーん」
うーんと唸り、黒山らいは考える。
「裕太?」
ひょん、と答えた。
「あ!!!そう、裕太って人!!」
「裕太か、幼馴染なんだよ。」
彼は呑気にそう言った。
「お、幼馴染?!」
「昔っから、俺の後ついてくやつでさ。でも、仲良しなんだよな」
ふふふーんと黒山らいは笑顔になった。
いや、まて。彼犯罪級な事犯そうとしてたからね。
