「くそう…!!!女子を虜にしやがって…!!!」
「あの、ババア(担任)だって腰抜けてるぞ…」
女子に比べ、男子達はものすごく嫉妬の目で黒山くんを見ている。
「うるっさい男子!!!黒山くんを見習いなさいよー!!」
「そうよ!!!悔しかったらイケメンになりやがりなさい!!!」
獣のような声を発する女子たちに、面白くなさそうにチェッと席に座る。
「先生…早く初めてもらえませんか?」
しれーっと、黒山くんが静かに言う。
「は…はい!!!!ほら、皆さん、改めておはようございます。」
顔を真っ赤にしながら、先生が挨拶をする。
これが、この1年3組の日課になっている。
