「さあ、皆さん。おはようございます」


1年3組の教室に入ると担任の姫岸先生が壇上に立っていた。



有名高なだけに、規則もきっちりしていてとっても厳しい。





「きゃああああああ!!!!」




いつもの黄色い声援も聞こえてきた。




「本当、3組のプリンス…本当ステキ…」




バタン、バタンと次に次に女子たちが崩れていく。





「黒山さん。今日も遅刻ですよ。」





黄色い声援の原因。




「すいませーん…」





黒山らい





入学して早々、全学年の女子たちを虜にした。




甘いマスク、成績学年トップ、高身長。



「ま…まぁ…別に大丈夫ですよ…あはん…」




あの硬い担任の先生だって、にやけが止まらない。



つ、強者だ…




私とは正反対の人。




キラキラしていて、苦手なタイプだ。