「そこでだな、さらたん。僕たちが今注目している生徒がいるんだ。誰だと思う?」


部長が長い脚を組み私に問いかけた。



「うーん…誰だろう…」



あんまり人に興味がない私は注目の人なんて思いつかない。



「噂の彼よ…さらたん。その名も黒山らいくん。」




知っている、いや、噂の黄色い声援の名が出た。




「ああ…あのキラキラ男子。」



「そうだ!!!あのキラキラ男子!!!誰もが振り向く黒山らい!!!モテるのに女の子に、興味がないらしいのだ!!!!疑問だろ?」



そう言うと、考える人ポーズをした部長。



「そこでだな、さらたん。君、黒山くんと同じクラスだね…?」



ニヤニヤと、部長とカレンさんが同じ顔をした。




「題して、黒山くんはどんな人?!仲良くなっちゃえ!大作戦〜〜!!!」



フゥ〜〜パフパフパフと2人は訳のわからない言葉を発した。