「中川さんバイバイ、また明日学校で」


「う、うん。バイバイ」


らいはそう言うとガタッと席を立って玄関を出た。


「俺も帰るねー、じゃあまた明日紗良」


尋兄ちゃんもらいの後に玄関を、出た。



「みーんないい子ねえ、紗良」


「お父さんはちょっと賑やかで苦手だな」


なんだか、気持ちが悪い。モヤモヤしてしまう。


「ちょっと紗良ー?もうなんだか変ね、いきなり静かになっちゃってえ!」


お母さんは羨ましいなー!素敵な友達がいてー!と言いながら食器洗いを始めた。



そうだ。変だ。なんか嫌だ


モヤモヤは、止まらないままビーフシチューをすすった